換気扇の種類について
1.ファンの種類
プロペラファン
扇風機の羽根のような形をしたファンのこと。
主に壁付けで、キッチンのコンロ周辺に設置される。外の風の影響を受けると風量がダウンするため、気密性の高い建物や高層階への設置にはあまり適さない。
シロッコファン
ダクト式の排気の場合に使われる。
風量が安定しているため、高層住宅や壁から離れた位置に設けられるアイランドキッチンなどに向いている。
また、静圧がかかったときでも換気量を確保できるので気密性の高い住宅に適している。
斜流ファン
プロペラファンとシロッコファンの中間の静圧が取れ、ダクト方式とする場合にダクトの途中に使用されます。
プロペラファンにひねりを加えて静圧をあげたもの。
ターボファン
風量や、効率を求められる場合に用いられる。
ラインファン
静かで幅広い風を要求される場合に用いられる。
2.換気扇の種類
一般換気扇
四角形の筐体にファンを取り付けた形式のものが多く用いられている。
電源スイッチとシャッターが連動しており、使用しない時にはシャッターを閉めて外気を遮断する「連動式」と、 電気的に開閉する「電気式」、換気の風圧で開閉する「風圧式」がある。
ダクト用換気扇
外気に面していない部屋(例えば浴室やトイレ、マンションの台所など)で天井裏に通したダクトを使って換気する方式の換気扇。
ダクト排気で静圧が高いファンを必要とし、シロッコファンが主に用いられる。昭和43年から集合住宅向けで発売されている。メーカーによってダクト用〜であったり、天井埋込型(天埋型)〜などと表現されるが、基本的に同じ物である。
パイプ用ファン
主にトイレなどの小空間で使用される小型換気扇です。
名前から想像できる様に、壁や天井に埋込んだパイプに差し込んで使用します。
主にプロペラファンやターボファンが使われ、トイレ洗面ならば100mmパイプ用が、浴室など若干広めの空間に使用出来るタイプは150mm用が多い。
最近では湿気・人感などのセンサー付が増え、24時間換気にも対応する機種もラインナップされています。
レンジフードファン
システムキッチンに付随する、コンロ上のカバー(フード)とファンが一体化した大型換気扇のことです。レンジフードファンには、排気専用、強制給排気、熱交換タイプがあります。運転を止めた時の冷気侵入を防ぐため、電動シャッターを連動させるなど、高気密住宅への対応も進んでいます。
フードの構造や形状、フィルターの掃除のしやすさなどによってさまざまなバリエーションがあります。
有圧換気扇
有圧換気扇とは、使用する際に換気口をつけないと吸気で窓や壁に圧力がかかってしまうような強力な換気扇の事です。
一般の住宅ではそんなに使用される事はありませんが、ダクト換気などを使っている家では使用されているかもしれません。
一般的な形の有圧換気扇もありますので、強力な換気が必要な方は有圧換気扇を選択されるのも良いかと思います。
3.換気扇のタイプ
電気式シャッター
このタイプは、スイッチを入れると換気扇のシャッターが電動で動き、 シャッターが開くと同時にプロペラが回り出して空気を排出します。 3つの中では一番機能が優れている換気扇です。
風圧式シャッター
このタイプは、換気扇のプロペラの風圧によってシャッターを開閉させるという非常にシンプルな作りの換気扇です。 シャッターと言うよりは、薄い鉄の板が吊るされている感じです。
連動式シャッター
このタイプは、プロペラとシャッターの動きが連動してスイッチが入る換気扇です。
換気扇の引きひもを引っ張ると、シャッターが開くと同時にプロペラが回り始めます。
窓や壁についているタイプの換気扇に多いのがこれです。